- トイプードルのしつけは順番が超重要!「お迎え直後」から「服従訓練」まで段階的に整理。
- よくある失敗例やNG行動も解説。失敗の原因と正しい対処法がわかる。
- 愛情と一貫性を持てば、問題行動も予防・改善できる!
「うちのトイプードル、全然言うことを聞いてくれないんです……」
そんなお悩みを抱えている方、多いのではないでしょうか?
私も愛犬を迎えた当初、何から教えればよいのか分からず、ネットや本を読み漁っては失敗の連続でした。
しかし、ある時「しつけには順番がある」と気づいたんです。
それからは一つずつ順序立ててしつけを進めることで、嘘のように問題行動が減り、愛犬との生活が格段に快適になりました。
「お迎え直後にやるべきこと」から「問題行動の予防法」「服従訓練の考え方」まで、プロの視点と飼い主の実体験を融合させたガイドです。
初めての方でもわかりやすく、そして実践しやすい内容になっています。
愛犬との信頼関係を築く第一歩として、ぜひ最後までお付き合いください。
Contents
しつけは順番が命!トイプードルに教えるべき基本の流れ
- トイプードルの学習順序とは?
- 子犬に向いているステップとは
- しつけの黄金ルート
トイプードルの学習順序とは?
トイプードルは知能が高く、学習意欲も旺盛です。
しかしその反面、感受性が強く、順序立てずに指示を出すと混乱しやすい一面もあります。
まずは生活に必要なルールを身につけさせ、その後にコマンドやマナーを教えていくのが理想的です。
子犬に向いているステップとは
子犬期(生後2〜4ヶ月)は“社会化期”と呼ばれ、この時期に多くの刺激を経験させることが将来の問題行動防止につながります。
遊び感覚で楽しく進めるのがコツです。
しつけの黄金ルート
以下のようなステップがしつけの王道です。
ステップ | 内容 | 時期の目安 |
---|---|---|
1 | 名前を覚える | 生後2ヶ月〜 |
2 | トイレトレーニング | 生後2ヶ月〜 |
3 | ハウス・ケージ | 生後2.5ヶ月〜 |
4 | 基本コマンド(おすわり・まて) | 生後3ヶ月〜 |
5 | 社会化訓練(音・人・犬) | 生後2〜4ヶ月 |
6 | 散歩・リード練習 | ワクチン終了後 |
これはトイプードルに限らず、すべての犬種に共通する“学習しやすい順番”として知られています。
特にトイプードルのように賢く、かつ感受性の強い犬にとっては、段階をしっかり踏むことが習得率の向上と問題行動の予防につながります。

実際に、我が家のトイプードルもこの順番で進めたことで、ほとんど混乱せずにコマンドを覚えてくれました。
どのステップも丁寧に、愛犬の様子を見ながら無理なく進めていくことが大切です。
お迎え直後にやるべきしつけの基礎
- 名前を覚えさせる
- トイレの場所を覚えさせる
- ハウス・ケージへの慣れ
名前を覚えさせる
名前を呼んだら振り向く、来る、アイコンタクトが取れる。
この反応ができるようになると、以降のすべてのしつけがスムーズになります。
名前は「注意を引くための合図」であり、最初に覚えるべき基本中の基本です。
練習時は1日数回、短時間でOK。
失敗しても叱らず、成功した時だけを強調して「名前=嬉しいことが起こる」と認識させることが大切です。

トイレの場所を覚えさせる
トイレトレーニングは最優先事項です。
成功した瞬間を逃さず褒めるのが成功のコツ。
特に起床後・食後・遊びのあとなど、排泄タイミングのパターンを観察することが鍵です。
失敗した場合でも絶対に叱らず、静かに片付けて、次のチャンスで成功体験をさせることを意識してください。

我が家では「トイレ成功でおもちゃが出てくる箱」を用意して、遊びとセットにすることで、トイレ=楽しいという感覚が強まりました。

ハウス・ケージへの慣れ
「ハウス」は安心できる場所であると認識させることが大切です。
無理に閉じ込めず、フードを使って誘導したり、眠いタイミングで入らせるなどの工夫が有効です。
最初は扉を閉めず、ハウス内でおやつを食べさせたり、静かな音楽を流すことで心地よい環境づくりを心がけましょう。
ケージ=罰の場所というイメージを与えないことが、長期的な信頼関係につながります。

トイプードルのしつけの順番:教えるべきコマンドの優先順位
- 「おすわり」から始めよう
- 「待て」「おいで」「ふせ」など次のステップ
- 「ちょうだい」「ダメ」など応用編
「おすわり」から始めよう
「おすわり」は最も基本であり、最も重要なコマンドです。
落ち着かせる効果があり、すべてのしつけの基盤になります。
また集中力を高めるきっかけとしても優秀です。
この姿勢を覚えることで、食事・散歩・来客時などあらゆる場面で愛犬の動きをコントロールしやすくなります。
覚えた後も定期的に練習することで、どんな環境でも指示が通るようになります。
【表:おすわりができるようになると得られる効果】
シーン | 「おすわり」の役割 |
---|---|
来客時 | 飛びつき防止、落ち着いた印象を与える |
食事前 | 興奮を抑え、静かに待つ習慣がつく |
散歩開始前 | 飛び出しを防止し、飼い主の指示を聞く態勢をつくる |
動物病院・カフェ | 緊張や不安を落ち着かせる |

「待て」「おいで」「ふせ」など次のステップ
これらのコマンドは一日数分、遊びやごはんの前などに組み合わせて練習すると、習得率が格段に上がります。
習得の早さには個体差がありますが、焦らず犬のペースに合わせてあげることが成功への近道です。
【表:基本コマンドの役割と練習のポイント】
コマンド | 主な目的 | 練習のコツ |
---|---|---|
待て | 自制心・衝動のコントロール | 距離や時間を徐々に伸ばす |
ふせ | リラックス・待機 | 落ち着いた声で促し、姿勢を崩さないように褒める |
おいで | 呼び戻し・命の安全確保 | 楽しく・ご褒美ありきで「来る=嬉しい」と関連づける |

「ちょうだい」「ダメ」など応用編
誤飲や拾い食いを防ぐためにも、「ちょうだい」や「ダメ」は必要不可欠なコマンドです。
「ちょうだい」は、口にくわえたものを無理やり取り上げるのではなく、自発的に渡してもらうための信頼トレーニングになります。
「ダメ」は、やってはいけない行動に対するブレーキの役割を持ちますが、感情的に叱るのではなく、冷静に短く伝えるのがポイントです。
【表:応用コマンドの意味と活用シーン】
コマンド | 意味・目的 | 活用シーン |
---|---|---|
ちょうだい | 自主的な返却と信頼構築 | おもちゃの受け渡し、誤飲防止 |
ダメ | 危険・問題行動の抑制 | 拾い食い・噛み癖・家具の破壊など抑止 |
これらのコマンドは日常の中で自然に組み込んで教えることが成功の秘訣です。
例えば、拾い食いしそうになった瞬間に「ダメ」、おもちゃを口にくわえたときに「ちょうだい」と声をかけるなど、具体的な場面を活かしましょう。
よくあるトイプードルの問題行動とその予防・対策
- 噛み癖・甘噛みのしつけ
- 無駄吠え・要求吠えの対処法
- トイレ失敗時のリカバリー方法
噛み癖・甘噛みのしつけ
無視・静かに離れる・おもちゃへの切り替えで対応しましょう。
手を使って叱るのは逆効果になります。

無駄吠え・要求吠えの対処法
一度吠えがおさまったタイミングで対応するようにしましょう。
静かにしていたときに褒める「静かトレーニング」も効果的です。

トイレ失敗時のリカバリー方法
叱らず静かに片付けましょう。 失敗の多くは「タイミングの見逃し」や「設置場所のミス」です。
排泄後すぐに褒める、トイレ後に遊ばせるなど成功体験を強化していきましょう。

トイプードルのしつけの失敗例と原因分析
- 一貫性のなさ
- 褒めるタイミングのズレ
- しつけを厳しくしすぎてしまう
一貫性のなさ
家族で指示がバラバラ、タイミングが違う、コマンドが毎回違う……。
たとえば「おすわり」ひとつ取っても、「すわって」「ちょこん」など人によって表現が違うと、犬はどれが正解かわからなくなってしまいます。
我が家では、しつけを始める前に「使用するコマンド一覧表」を冷蔵庫に貼り出し、家族で共通の言葉とタイミングを確認するようにしました。
そうすることで、愛犬も戸惑うことなく、自然と覚えていってくれました。
褒めるタイミングのズレ
犬は“その瞬間”の行動に反応して覚えます。
タイミングが1〜2秒ズレると、まったく違う行動を覚えてしまうリスクがあります。
「座った瞬間」「吠えなかった瞬間」に即座に褒めましょう。
たとえば、吠えていた犬が一瞬静かになったとき、そのタイミングを逃さず「いい子!」と褒めることで、“静かにしていれば褒められる”という成功体験になります。

小さな成功に敏感になり、積み重ねることが信頼につながります。
しつけを厳しくしすぎてしまう
怖がらせると学習効果が下がるだけでなく、信頼関係も壊れてしまいます。
冷静・ポジティブなトーンを心がけましょう。
特にトイプードルは繊細な犬種なので、怒鳴る・にらむ・大きな音を出すといった方法は逆効果になります。
むしろ、静かな声と落ち着いた態度で一貫性を保つことで、犬の方から「応えたい」という姿勢を見せてくれるようになります。
服従訓練は必要?トイプードルに合うしつけ方とは
- 服従訓練と信頼関係の違い
- トイプードルに適したアプローチ
- 上手な主従関係の築き方
服従訓練と信頼関係の違い
昔ながらの上下関係を重視する「服従訓練」よりも、現代では信頼関係重視の「ポジティブトレーニング」が推奨されています。
命令ではなく“提案”として指示を出すことで、犬が自主的に従うようになります。
トイプードルに適したアプローチ
褒めて伸ばす、一貫性を保つ、成功体験を重ねる──これが王道です。
上手な主従関係の築き方
日常の中で自然に主導権を握ることが重要です。
食事は飼い主が先、リードはたるませる、目を合わせて待たせるなど、日常の所作で主従関係を築いていきましょう。
トイプードルのしつけでやってはいけないこと
- 体罰や怒鳴るしつけ
- 成功を無視する
- 頻繁にルールを変える
体罰や怒鳴るしつけ
恐怖で従わせても長続きしません。
さらに問題行動(唸り・噛みつき)を助長するリスクもあります。
体罰を受けた犬は“人間=怖い存在”という認識を持ってしまい、指示に従わなくなるばかりか、心を閉ざしてしまうことも。
一方で、冷静に行動を観察し、「こうすれば良いことがある」と学ばせる接し方こそが効果的なしつけです。
叱るのではなく、“導く”意識を持ちましょう。
成功を無視する
「当たり前だから褒めない」ではなく、「当たり前こそ褒める」がしつけの基本です。
犬は“注目された行動”を繰り返す性質があります。
つまり、良い行動をしたときに無反応だと、それは犬にとって意味がない行動となり、次第にやらなくなります。
たとえば静かに待てた、アイコンタクトが取れた——そんな些細な成功にも「すごいね!」と声をかけてあげてください。
頻繁にルールを変える
犬は一貫性に非常に敏感な生き物です。
行動の結果が毎回違うと、“何が正しいのか”を学ぶことができません。
ルールを決めたら家族全員で共有し、どんなときでもブレない対応を心がけることが、安心できる環境づくりにつながります。
まとめ:順番通りに進めればトイプードルのしつけは楽になる!
- 焦らず一歩ずつステップを踏もう
- 愛情と一貫性がすべての基盤
- 問題行動が出ても「順番の見直し」で解決する
段階的に進めることで、飼い主も犬も混乱せずに済みます。
特にトイプードルのように賢く敏感な犬種には、“順序”が非常に重要です。
ステップを飛ばしたり、急に難易度を上げたりすると、混乱やストレスの原因になりやすく、覚えたはずのコマンドも崩れてしまうことがあります。
「最近うまくいかないな」と思ったときは、今やっているしつけがその子の段階に合っているか、ぜひ見直してみてください。
一歩前に戻る勇気が、次の大きな成長に繋がることも多いです。
焦らず、犬のペースに合わせて、順を追って進めていくことが成功への一番の近道です。
きっと改善のヒントが見つかるはずです。
愛情をもって、焦らずに。 あなたと愛犬の毎日がもっと楽しくなりますように!
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