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トイレしつけは早期教育と成功体験の積み重ねがカギ
生後2〜4か月の社会化期に、適切な場所とタイミングでトイレトレーニングを始めることで、成長後の失敗を防げます。 -
失敗を叱らず、成功を褒めて習慣化
排泄直後に声かけ・おやつ・スキンシップで褒めることで、犬は「ここで排泄=良いこと」と学びます。叱ることは逆効果。 -
環境づくりと家族の協力が成功の秘訣
静かな設置場所、適切なサイズのトレー、そして家族全員でルールを統一することで、犬が安心してトイレできる環境が整います。
初めてトイプードルを迎えた方にとって、最初のハードルのひとつが「トイレのしつけ」です。
トイプードルは賢く覚えも早い犬種ですが、しっかりとしたトレーニングが必要不可欠です。
「シートの上にちゃんとしてくれない」「家中で粗相をしてしまう」といった悩みは、飼い主さんのストレスにもなります。
この記事では、トイプードルのトイレトレーニングをスムーズに進めるための基本から応用まで、初心者の方にもわかりやすくご紹介します。
しつけの順番に沿って記事を読む場合↓
Contents
トイプードルのトイレしつけは、なぜ重要?
- トイレ習慣は早期教育がカギ
- 清潔な生活と信頼関係の基本
- トイレしつけに失敗するとどうなる?
トイレ習慣は早期教育がカギ
トイプードルのトイレトレーニングは、生後2〜4か月がもっとも効果的な「社会化期」です。
この時期にトイレの場所や排泄のタイミングを教えることで、成犬になってからも自然と正しい場所で排泄するようになります。
「うちの子は3か月でトイレを覚えた」という例もあれば、「1年経っても覚えない」というケースも。
早い段階で始めることが、後のストレスを大きく減らします。
清潔な生活と信頼関係の基本
トイプードルは比較的「きれい好き」な性格です。
排泄場所が不潔だったり、シートが濡れていたりすると、嫌がって他の場所でしてしまうこともあります。
また、トイレの成功体験を通じて飼い主との信頼関係も構築されます。
「ちゃんとできたね!」と褒めてもらえることが、犬にとっての喜びであり、自信にもつながるのです。
トイレしつけに失敗するとどうなる?
状況 | 結果 |
---|---|
同じ場所で繰り返し失敗 | ニオイが残り習慣化 |
飼い主が叱る | 犬が排泄行為を怖がる |
家具や布製品で排泄 | 掃除が困難、生活の質が低下 |
このような状態になる前に、正しいしつけを進めることが何より大切です。
トイプードルのトイレトレーニング、始める前に準備すること
- 適切なトイレの設置場所とは
- トイレトレーとシートの選び方
- ご褒美・誘導グッズなどの用意
適切なトイレの設置場所とは
トイレの設置場所は「静かで落ち着ける場所」が基本です。
テレビの前や玄関近く、人の通り道などに設置すると、犬は集中できず失敗の原因になります。
おすすめの場所:
一度決めたら、なるべく移動させないこともポイントです。
場所が変わると犬は混乱してしまいます。
>>トイプードルのトイレ場所と回数・頻度ガイド|健康管理に役立つポイント解説
トイレトレーとシートの選び方
失敗の少ないトイレ環境は、道具選びから始まります。
アイテム | おすすめポイント |
---|---|
トレー(囲い付き) | 足上げ排泄のオスにも対応 |
ワイドサイズシート | はみ出し防止、広さに安心感 |
滑り止めマット | 床へのズレや音を防止 |
囲い付きトレーは「方向を固定しやすい」ので、特にはじめの1〜2ヶ月におすすめです。
ご褒美・誘導グッズなどの用意
トレーニングの成功には「即時報酬」が鍵です。
おすすめグッズは、
「トイレできたら褒められる!」という成功サイクルを作りましょう。

トイプードルのトイレしつけの基本ステップ
- タイミングを見極める(食後・睡眠後・運動後)
- 成功体験を褒めて定着させる
- 失敗時の対応と注意点
タイミングを見極める(食後・睡眠後・運動後)
排泄は「パターン」で覚えさせるのが基本です。
たとえば、
排泄しやすい時間にトイレに誘導し、「ここでする」という成功体験を積み重ねましょう。
成功体験を褒めて定着させる(再掲+補足)
排泄直後にすぐ褒め、おやつをあげる。これがしつけ成功の鉄則です。
犬が「場所」「タイミング」「結果」のつながりを覚えるには、繰り返しが何より重要です。
失敗時の対応と注意点
怒るのはNGです。以下のように対応しましょう。
失敗はあくまで「チャンスの見直し」。犬を責めるのではなく、環境と飼い主の対応を見直すタイミングと考えてください。
トイレトレーニングにおけるよくあるトラブルと対処法
- トイレの場所を覚えない・違う場所でする
- はみ出す・一部だけ成功する
- 成長後のトイレ習慣の乱れ(再トレーニングのコツ)
トイレの場所を覚えない・違う場所でする
トイプードルが何度も間違った場所で排泄してしまう場合、まずは「トイレの場所をきちんと認識できていない」可能性を考えましょう。
主な原因としては、
対策としては、一時的にケージ内にトイレを設置して「狭い環境から始める」のが効果的です。
排泄→褒める→拡張という流れで、成功体験を積み重ねていきましょう。
はみ出す・一部だけ成功する
「シートの端にする」「足がトレーに乗っていない」などのケースは、トイレトレーのサイズや形状に問題があることが多いです。
対策としては、
また、排泄中に身体が動いてしまう子には、「トイレの周囲にクッション材や壁」を設けて動線を安定させると改善することがあります。

成長後のトイレ習慣の乱れ(再トレーニングのコツ)
一度覚えたはずのトイレを急に失敗するようになった場合、ストレスや環境の変化が影響している可能性があります。
よくある原因としては、
再トレーニングの基本は「初心に戻る」ことです。
子犬期と同様に、場所の固定・タイミングの誘導・成功時のご褒美を繰り返しましょう。
1〜2週間続ければ、多くの場合改善が見られます。
トイプードルのトイレトレーニングを成功に導くコツ
- 焦らず繰り返し教える
- 飼い主の態度がカギ
- トレーニング日記の活用で習慣化
焦らず繰り返し教える
トイプードルは賢い犬種ですが、すべての子がすぐ覚えるわけではありません。
「できない=怒る」ではなく、「できるように繰り返す」姿勢が大切です。
1日で覚える犬もいれば、2週間かかる犬もいます。
平均的には3〜4週間程度の継続で安定すると言われています。
飼い主の態度がカギ
犬は飼い主の感情に非常に敏感です。
イライラしたり、強い口調で叱ったりすると、それがプレッシャーになり、失敗を増やす要因に。
常に明るく、ポジティブな声かけで、愛犬が「安心して学べる」環境を整えましょう。
トレーニング日記の活用で習慣化
「いつ排泄したか」「成功or失敗」「その前に何をしていたか」などを記録しておくと、パターンを把握しやすくなります。
以下が記録例です。
日時 | 状況 | 成功/失敗 | 備考 |
---|---|---|---|
5/1 08:00 | 朝食後 | 成功 | すぐに褒めた |
5/1 12:30 | 留守番中 | 失敗 | トイレがずれていた |
5/1 19:00 | 散歩後 | 成功 | トレー中央に誘導 |
このような記録を1〜2週間続けるだけでも、かなりのヒントが得られます。

トイプードルのトイレしつけを継続するために
- 生活リズムを整える
- 家族でルールを共有する
- 環境変化時の見直しポイント
生活リズムを整える
毎日の「食事→遊び→トイレ→休憩」の流れが整っていれば、排泄のタイミングも自然に決まってきます。
可能な限り、毎日同じ時間帯で行動することを心がけましょう。
家族でルールを共有する
「お母さんは褒めるけど、お父さんは怒る」では犬が混乱します。
家族全員でしつけ方針やルールを統一することが、トレーニング成功の大前提です。
共有ポイントは以下の通りです。
環境変化時の見直しポイント
模様替え・季節の変わり目・引っ越しなど、環境が変わると犬のトイレ習慣も一時的に乱れることがあります。
そうしたときには、以下の見直しを行いましょう。
まとめ:トイプードルのトイレをしつけるトレーニング法とは?初心者でも安心のステップガイド
トイプードルのトイレしつけは、「準備・実践・継続」の3ステップが成功の鍵です。
早期教育を意識し、トイレの環境やタイミングを整え、失敗を責めずに成功体験を積み重ねましょう。
しつけを通じて飼い主と愛犬の絆も深まり、快適で楽しい暮らしが実現します。
焦らず、愛情をもって、今日から一歩ずつ進めてみてくださいね。
>>トイプードルのしつけ完全ガイド|初心者でも安心の基本ルールと実践法
しつけの順番に沿って記事を読む場合↓