- トイプードルの性格や特性をふまえた、初心者でも取り組みやすいしつけ方法を解説。
- トイレ、無駄吠え、甘噛みなど、よくある問題行動への具体的な対処法を紹介。
- 継続しやすいトレーニング法と便利グッズも掲載。楽しみながら信頼関係を築くコツがわかる!
「トイプードルのしつけって難しそう…」
「初めて飼うから何から始めていいかわからない」
——そんな悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。トイプードルは非常に賢くて飼いやすい犬種ですが、その分、適切なしつけをしないとわがままになったり、問題行動が出やすくなったりします。
本記事では、トイプードルの性格に合ったしつけの方法をわかりやすく解説。初めて犬を飼う方でも、今日から実践できるような内容を、ステップごとに紹介していきます。
Contents
トイプードルのしつけを始める前に知っておくべきこと
- トイプードルの性格としつけの相性
- しつけを始める適切なタイミング
- 飼い主の心構えとしつけの基本原則
トイプードルの性格としつけの相性
トイプードルは「非常に賢い犬種」として知られています。
アメリカンケネルクラブ(AKC)の知能ランキングでも常に上位にランクインしており、命令をすぐに覚える能力に長けています。
ただしその反面、自我も強く「この人は甘い」と思えばすぐに態度に出す一面もあります。
甘やかすだけではなく、しっかりとルールを教えていく必要があります。
しつけを始める適切なタイミング
理想的には、生後2〜3ヶ月の社会化期からしつけを始めるのがベストです。
この時期は新しいことを吸収しやすく、無駄吠えやトイレの場所を早く覚えてもらいやすい時期です。
もちろん、成犬からでもしつけは可能です。大切なのは「年齢に合った教え方」と「根気」です。
飼い主の心構えとしつけの基本原則
トイプードルのしつけで大切なのは、「一貫性」「短い時間でも継続」「ポジティブな声かけ」です。
怒鳴ったり、叩いたりすると犬との信頼関係が壊れてしまいます。
代わりに、ご褒美や褒め言葉で正しい行動を定着させましょう。
また、家族全員が同じルールで接することも重要です。
トイプードルのしつけはいつから始めるべきか
トイプードルのしつけは、生後2ヶ月からの「社会化期」が最も適切なスタート時期です。
この時期は環境への順応性が高く、名前の認識やトイレの習慣づけ、アイコンタクトなど基本的なスキルが定着しやすくなります。
しつけの順番を誤ると、信頼関係や理解が不十分なまま応用に進むことになり失敗の原因になってしまいます。
また、叱るより無視、短時間反復、ポジティブなご褒美などが学習効果を高めます。

基本のしつけ5選|トイプードルとの生活を快適に
- トイレトレーニングのコツ
- 無駄吠えを抑えるしつけ法
- 甘噛みへの対応とやめさせ方
- おすわり・待てなどの基本指示の教え方
- お散歩中のマナーとリードトレーニング
トイレトレーニングのコツ
まずは、トイレの場所を明確にし、一貫して同じ場所で排泄させることがポイントです。
成功したらすぐに褒めてご褒美を与えることで、犬はその行動を「正解」として覚えていきます。
失敗しても叱らず、静かに片付け、成功したときにしっかり褒めることが重要です。
>>トイプードルのトイレをしつけるトレーニング法とは?初心者でも安心のステップガイド
無駄吠えを抑えるしつけ法
無駄吠えは、要求や警戒、退屈など原因によって対応が異なります。
無視することで要求吠えは自然に減りますし、来客時の吠えには「落ち着くまで相手にさせない」などの対応が有効です。
吠えを止めた瞬間に褒めるタイミングも大切です。
>>トイプードルの無駄吠えが多い?しつけでやめさせる方法を徹底解説!
甘噛みへの対応とやめさせ方
遊びの延長で甘噛みすることは自然ですが、歯が当たったら遊びを中断して「痛い」と伝え、無反応になることで「噛むと楽しくない」と学ばせます。
噛んでいいおもちゃを代わりに与えることも効果的です。
おすわり・待てなどの基本指示の教え方
「おすわり」や「待て」は食事前や散歩の出発前など、生活の中に取り入れると習得しやすくなります。
トイプードルの「待て」のしつけは、生後2〜3ヶ月から始められ、正しいステップを踏むことで成功率が大幅に上がります。


お散歩中のマナーとリードトレーニング
引っ張り癖は早期に矯正を。
止まって飼い主の横に来たら進むというルールを徹底することで、犬は「引っ張ると進めない」と理解します。
また、他の犬や人に過剰に反応しないよう、刺激の少ない環境からトレーニングを始めましょう。
トイプードルのしつけでよくある悩みとその解決法
- 叱っても直らないときの対処法
- トイレの失敗が続く場合
- 来客時の興奮や吠え癖への対応
叱っても直らないときの対処法
しつけで最も重要なのは「怒らない」こと。
叱ることで一時的に静かになることもありますが、根本的な解決にはなりません。
原因を観察し、正しい行動をしたタイミングで褒める「陽性強化」が効果的です。
トイレの失敗が続く場合
原因の多くは「トイレの場所が落ち着かない」「タイミングを見誤っている」「シートの交換頻度が少ない」などです。
失敗の原因をひとつずつ検証し、成功時に必ず褒めるという基本に立ち返りましょう。
>>トイプードルがトイレを覚えない?原因と覚えるまでの効果的な対策法を徹底解説!
来客時の興奮や吠え癖への対応
インターホンの音に吠える、来客に飛びつくといった行動には「おすわり」「待て」の指示を活用しましょう。
事前に練習し、来客が来たときにはリードでコントロールしつつ指示を出すことがポイントです。
しつけトレーニングを成功させるための便利グッズと使い方
- ご褒美おやつとタイミングの重要性
- トレーニング用首輪やリードの選び方
- しつけに役立つアプリや記録ノートの活用
ご褒美おやつとタイミングの重要性
ご褒美はしつけの最大の味方。無添加で小さくカットされたおやつがおすすめです。
成功した直後に与えることで行動と報酬が結びつきやすくなります。
タイミングがずれると、犬は別の行動を覚えてしまうことがあります。
たとえば、「おすわり」のあとに立ち上がってからご褒美を与えると、「立ち上がる=褒められる」と誤解する可能性があります。
必ず正しい行動をした瞬間に与えるよう心がけましょう。
また、同じご褒美ばかりだと飽きてしまう犬もいるため、チーズ風味やササミ風味など数種類をローテーションで使うのも効果的です。
トレーニング用首輪やリードの選び方
しつけ用リードは、コントロールしやすい長さ(1.5〜2m)がおすすめです。
長すぎると扱いが難しく、短すぎると犬が自由に動けずストレスを感じることがあります。
また、グリップ部分がしっかりした素材で滑りにくいものを選ぶと、安全性も高まります。
首輪は軽くてフィット感があり、犬に負担をかけないものを選びましょう。
特にトイプードルのような小型犬には、やわらかいナイロン素材やメッシュタイプが適しています。
サイズ調整ができるものを選ぶことで、成長に応じた使い方ができます。
しつけに役立つアプリや記録ノートの活用
トレーニング記録アプリを使えば、進捗や成功回数を簡単に管理できます。
毎日の練習内容を記録しておけば、愛犬の成長の軌跡が見えて励みにもなります。
アプリには通知機能が付いているものもあり、しつけの継続をサポートしてくれます。
紙のノートでもOKです。
トイレの成功回数、コマンドの習得度合い、苦手な場面などを書き留めておくことで、家族間の情報共有にも役立ちます。
誰がどのように教えたのかを可視化することで、統一したしつけがしやすくなり、犬も混乱せずに学びやすくなります。
トイプードルのしつけに、しつけ教室の活用もあり?
プロの力を上手に活用することで、これまで手を焼いていたワンちゃんのしつけが改善される可能性があります。
しつけ教室は生後2〜4ヶ月の社会化期に通い始めるのが理想で、成功には家庭での継続とルールの統一が不可欠です。
また、教室によって質や方針に差があるため、認定トレーナーや飼い主参加型かどうかを確認することが重要です。

まとめ:トイプードルのしつけ完全ガイド|初心者でも安心の基本ルールと実践法
- 継続することの大切さ
- トイプードルと楽しく学ぶ姿勢を忘れずに
- 飼い主と愛犬が共に成長することがしつけの目的
継続することの大切さ
毎日の積み重ねが、愛犬との信頼関係を強くし、しつけの効果を定着させます。
たとえうまくいかない日があっても気にしすぎず、「できた!」を一つずつ増やしていくことを目標にしましょう。
途中でくじけそうになったときは、愛犬が初めて指示を覚えたときの喜びを思い出してみてください。
しつけ=指導ではなく、コミュニケーションの一環です。楽しみながら「できた!」を一緒に喜びましょう。
飼い主と愛犬が共に成長することがしつけの目的
しつけを通して、飼い主も犬の気持ちを理解できるようになります。
毎日のやり取りの中で、犬の性格や反応のクセが見えてきたり、喜ぶタイミングや苦手なことが分かるようになります。
ルールを守りながら信頼関係を育てていくことが、しつけの本当の価値です。ただ命令を聞かせるのではなく、お互いを理解し合い、より良い関係を築くためのプロセスなのです。