トイプードル 多頭飼いで失敗しない！相性・時期・費用・ケージ準備まで徹底ガイド

この記事のポイント

私はトイプードルを長年飼い、さらに多頭飼いの相談を受ける機会も多いため、この記事では私の経験と専門知識をもとに、トイプードルの多頭飼いで失敗しないためのポイントをお伝えします。

トイプードルは賢くて甘えん坊で、家族として非常に人気のある犬種です。

だからこそ「もう1匹迎えたい」と思う飼い主さんも多いです。

ただ、多頭飼いは正しい準備と知識がなければ思った以上に大変になることがあります。

この記事では、相性、時期、費用、ケージ環境、トラブルの対処法まで、後悔しないための実践的な情報をまとめています。

トイプードルの多頭飼いは本当に大変？メリット・デメリット

ここでは、特に初心者の方がつまずきやすい点をさらに深掘りして解説します。

多頭飼いというと”かわいい姿が2倍”というイメージを持つ方が多いですが、実際には”楽しさ2倍・大変さ3倍”とも言われます。

私自身、1匹目のときには気づかなかった負担が、2匹目を迎えたことで見えてきました。

たとえば、吠え癖が1匹だけなら対応しやすいものの、2匹が連鎖して吠えると一気に難易度が上がります。

また、散歩も1匹なら片手で楽にリードを扱えますが、2匹になるとテンションの違いからリードが絡まりやすく、慣れるまでは毎回の散歩が小さな訓練になります。

さらに、トイプードルは運動欲求が高く、遊びが足りないと問題行動が増えます。

そのため多頭飼いでは、単純に”2匹分の時間”を用意すればよいのではなく、”質の高い関わり”を2匹それぞれに提供する必要があります。

その点を踏まえたうえで、メリット・デメリットを慎重に見ていきましょう。

• トイプードルの多頭飼いの特徴
• 多頭飼いのメリット
• 多頭飼いのデメリット
• 失敗しがちなポイント

トイプードルの多頭飼いの特徴

トイプードルは「犬の中でも特に賢い犬種」として知られています。

アメリカンケネルクラブ（AKC）では、知能の高い犬種ランキングで常に上位に入るほどです。

賢いがゆえに、しつけを覚えるのは早い反面、ストレスや環境の変化に敏感です。

多頭飼いになったとき、先住犬の安心感や新入り犬の様子を丁寧に観察する必要があります。

多頭飼いのメリット

複数のトイプードルを飼うメリットは多く、特に以下の点が大きいです。

• 犬同士で遊ぶため運動量が増える
• 飼い主が不在のときの寂しさが軽減される
• 社会性が育ちやすくなる

私の家でも、2匹目を迎えた途端に1匹目が明るくなり、運動量も増えました。

犬同士が遊ぶことで心身ともに健康になりやすいのは、多頭飼いならではの良さです。

多頭飼いのデメリット

デメリットとしては以下が挙げられます。

• 喧嘩や縄張り意識によるトラブル
• 費用が倍以上に増える
• しつけを複数同時に管理する必要がある

特に費用面は想像以上に増えることが多く、後ほど表で詳しく説明します。

失敗しがちなポイント

多頭飼いでよくある失敗の原因は、次の3つです。

• 相性を確認せずに迎えてしまう
• 迎える時期が早すぎ、先住犬がストレスを抱える
• 生活スペースの準備不足による喧嘩

これらは正しい知識で防ぐことができます。

トイプードルの相性問題：多頭飼いで失敗する理由とは

相性が悪い犬種との組み合わせ

トイプードルは「穏やかで協調性が高い犬種」と言われますが、すべての犬が相性良く過ごせるわけではありません。

例えば、強い縄張り意識を持つ犬種や、遊び方が激しい犬種とは摩擦が起きやすいです。

兄弟犬 vs 赤の他犬：どちらが相性が良い？

兄弟犬は幼少期を同じ環境で過ごしているため相性が良いと思われがちですが、成犬になると性格が分かれて喧嘩が増えることもあります。

赤の他犬でも、性格が合えば兄弟犬以上に穏やかに暮らせます。

先住犬の性格による向き・不向き

先住犬が以下のタイプなら多頭飼いに向いています。

• 社交的で他の犬とも仲良くできる
• おとなしくマイペース
• 飼い主への依存度が低い

逆に向いていないのは…

• 嫉妬深い
• 神経質で環境変化が苦手
• 強い縄張り意識がある

喧嘩が起きやすいケース

特に以下のケースでは喧嘩が増えます。

• 食事中
• 飼い主の奪い合い
• おもちゃの独占

これらは接し方と環境づくりで防げるため、後ほど詳しく説明します。

トイプードルを多頭飼いするベストなタイミング

年齢差は何歳が理想？

多頭飼いに理想的な年齢差は「2〜4歳」と言われています。

1匹目がしつけを覚え、精神的に安定している時期だからです。

逆に、1歳未満だとまだ精神的に幼く、新入り犬に嫉妬しやすくなります。

迎える順番の基本ルール

基本は「落ち着きのある性格 × 穏やかな子犬」がベストです。

先住犬が穏やかな性格であるほど、新入り犬との関係が安定しやすくなります。

子犬を迎える時に注意する点

• 最初の1〜2週間は別ケージで過ごす
• 無理に接触させず距離を保つ
• 先住犬を優先する

この3点は必須です。

多頭飼いに必要な環境づくり：ケージ・生活スペース

ケージは2つ必要？共有できる？

結論として「ケージは1頭につき1つ必要」です。

寝床を共有するとストレスや喧嘩の原因になります。

ケージレイアウトの例

以下は一般的なレイアウトです。

項目	ベストな配置
ケージ	互いに見えるが近すぎない距離
ごはんスペース	50cm以上離す
トイレスペース	ケージから離した場所

トイレ・ごはん・寝床の配置

トイレは共有でも構いませんが、回数が増えるためシートは多めに用意します。

ごはんは必ず別々に与えてください。

喧嘩を防ぐための空間づくり

• おもちゃは複数用意する
• 独占を避けるため同じ種類を2つ用意
• 飼い主が間に入らず犬同士のペースを尊重する

トイプードル2匹の費用：初期費用・年間費用の目安

子犬購入費の相場

トイプードルの子犬価格は平均25〜40万円です。

2匹目の方が高くなる傾向もあります。

必要な用品とその費用

項目	費用目安
ケージ	1万円〜2万円
ベッド	3000円〜8000円
首輪・ハーネス	2000円〜4000円
フード	月4000円×2

医療費（ワクチン・保険・通院）

年間の医療費は平均5万円前後です。

多頭飼いでは単純に倍になります。

多頭飼いで増えるランニングコスト

• ペットシート
• トリミング代（1回7000〜1万円）
• 予防薬

年間では10万円以上増えることもあります。

多頭飼いのよくあるトラブルと解決策

先住犬と新入り犬の喧嘩対策

喧嘩の原因は多く、特に「飼い主の奪い合い」が多いです。

私は新入り犬を迎えたとき、まず先住犬を優先するよう心がけました。

食事の取り合いを防ぐ方法

• ごはんは完全に別スペースで与える
• 食器は固定する
• 食べ終わったらすぐ片付ける

散歩でのトラブル防止

2匹の歩幅が違う場合、1匹ずつ散歩するのが安全です。

慣れてから同時散歩に切り替えます。

留守番中のストレスケア

• それぞれ別のケージで休ませる
• 飼い主が帰宅したときは先住犬から挨拶する

トイプードルの多頭飼いを成功させるためのしつけと接し方

先住犬を優先する理由

先住犬の不安と嫉妬を減らすためです。

これを怠ると喧嘩が増えます。

新入り犬との距離感の作り方

最初は距離を置き、匂いでお互いを認識させます。

徐々に自然な関係を築きます。

同時にしつける？別々にしつける？

基本は別々にしつけます。

集中力が続かないからです。

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飼い主が絶対に守るべきルール

• 平等に接する
• ルールは一貫させる
• 叱るときも公平に

トイプードルの多頭飼いに向いている家庭・向いていない家庭

多頭飼いに向いている家庭の特徴

• 犬との時間がしっかり取れる
• 生活スペースに余裕がある
• 経済的な余裕がある

向いていない家庭の特徴

• 一匹の世話にも苦労している
• 忙しくて留守時間が長い
• 家族間で犬の扱いがバラバラ

事前にチェックしておきたいポイント

• ケージを置くスペースがあるか
• 費用を継続できるか
• 家族全員が賛成しているか

まとめ：トイプードルの多頭飼いは準備と理解が成功の鍵

大切なのは相性・時期・環境・費用のバランス

これが整っていれば多頭飼いは成功します。

飼い主の覚悟と事前準備の重要性

覚悟があるほど犬も安心します。

失敗を防ぎつつ幸せな多頭生活を送るコツ

愛情とルールのバランスが大切です。